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『ソウルライター展』に行ってきた

渋谷は、いっときの横浜を思い起こさせるほど再開発だらけだった。
横浜は最近こそ落ち着いてきたものの、横浜そごうができて、横浜駅東口がルミネになって以来、駅の東西両出口の再開発が40年近く続いた。
渋谷の今もそんな空気だった。

東急本店が改築閉店しており東急Bunkamuraも閉まっている。
今回の「ソウルライター展」は、Bunkamuraでの開催だったみたいだけど、展示場は「ヒカリエ」の9階に変更になっていた。

じつは渋谷が苦手だ。ごちゃごちゃした人混み、夜のアナーキー加減、歩道の狭さ。落ち着いて歩ける街ではないので敬遠していたのだけど、NHKホールとBunkamuraだけは足を運ぶ。

ソウルライターの展覧会は2回目だ。
一回目は、コロナ直前だったろうか。もともと画家志望だったライターは、趣味の写真が認められてファッション雑誌の写真家になる。しかし時代とともに過度の商業主義にはしるファッション誌に嫌気が差して、「雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い」という言葉を残し、隠遁生活をはじめることになる。

自分の家の周囲にあるなにげない写真を取り続けたライター。今度はその写真が、ニューヨークの老舗写真ギャラリーに認められ、知名度を上げていくのです。

今回の展示会は、前回の写真だけでなく、彼の生涯の功績を追うように、絵画やファッション誌なども展示されていて、より深くライターのことが知れる展示会でした。