ホームページ制作の費用相場 | 費用対効果が劇的に変わる制作会社の選び方を徹底解説

こんにちは!ウェブ解析士の宮崎真一です。
WEB制作工房エル・タジェールでは、サイト制作に関するさまざまな情報を、ブログを通じてお伝えしています。
サイトの製作・リニューアルのことなら、WEB制作工房エル・タジェールにお気軽にご相談下さい。
SEO検定受験中。
ホームページ制作で、こんなお悩み、ありませんか?

(ホームページ制作を外注する、よくある悩みを箇条書きで記載し、共感を示します)
本記事は、以下のようなお悩みを抱える方におすすめです。
- ホームページ制作の依頼を検討しているが、費用相場がわからない
- 何に、いくらかかるのか、費用内訳を知りたい
- 複数の制作会社から見積もりを取ったが、妥当な金額なのか判断できない
- 予算内で、自社の目的や要望に最適な制作会社を見つけたい
- 過去にホームページ制作で失敗した経験がある
- ウェブ解析に基づいた、戦略的な提案をしてくれる制作会社を探している
- ホームぺージ制作を任せられる制作会社を見つけたい
- WordPressで、ウェブサイトを作りたい
- デザインの重要性は認識しているが、外注すべきか、迷っている
- ホームページを集客・売上アップにつなげたい
- ホームページ作成後、効果をどのように測定したら良いかわからない
この記事では、こんなホームページ制作のお悩みをお持ちの皆さんが、すっきりと「腹落ち」する制作会社の選び方を、さまざまな視点からお伝えしてます。
少し長い記事ですが、一度お読みいただければ、ホームページ制作会社の選び方がグンと楽になること間違いありません。
ホームページ制作なら
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WEB制作工房エル・タジェールにご相談ください
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1.ホームページ作成の費用相場早見表
まずは、ホームページ制作にどれくらいの費用がかかるのが、ざっくりとご理解ください。
費用相場は、依頼先や目的によって大きく異なります。ここでは、「依頼先別」と「目的別」の2つの視点から、費用相場を早見表にまとめました。ご自身の状況に合わせて、最適なプランを検討する際の参考にしてください。
1-1.依頼先別 費用相場早見表
依頼先 | 費用相場 | 特徴 | 備考 |
フリーランス | 10万円~50万円 | 制作会社に比べて費用が安い傾向。スキルや実績は個人差が大きい。 | コミュニケーションや納期管理なども自分で行う必要がある。 |
制作会社(格安) | 20万円~50万円 | テンプレートを使用するなどして、費用を抑えている。デザインや機能のカスタマイズ性は低いことが多い。ウェブ解析、コンサルティングは行わない制作のみの会社 | ある程度、定型のホームページで、費用を抑えたい場合 |
制作会社(一般) | 50万円~150万円 | オリジナルデザイン、WordPressなどのCMS導入、基本的なSEO対策など、一通りの対応が可能。 ヒアリングの上、企画・提案。 | 中小規模の制作会社に多い価格帯。ウェブ解析はオプション対応のケースあり |
制作会社(大手) | 150万円~500万円 | ブランディング、マーケティング戦略、高度なシステム開発など、大規模なプロジェクトに対応。 ユーザー分析を踏まえ、成果にこだわる戦略的な提案が可能。 | 大手企業やブランド力向上を目指す企業向け。ウェブ解析と、サイトの改善提案を標準装備 |
制作会社(解析専門) | 60万円~(解析費用別) | 現状分析を行い、目標設定をしたうえで、データに基づいたホームページを制作できる。公開後の効果測定まで任せられる | 専門的な知見がある会社に任せたい企業向け。 |
CMS・ツール | 0円~5万円 | テンプレートや、プラグインを利用して、自分で作成する。無料のサービスも多い。 | ある程度、自分で更新や、調整ができる人向け |
1-2.目的別 費用相場早見表
目的 | 依頼先 | ページ数 | 費用相場 | 特徴 | 備考 |
名刺代わりのホームページ | 制作会社(格安)、フリーランス | 5ページ以下 | 10万円~30万円 | 最低限の情報(会社概要、事業内容、問い合わせ先など)を掲載したシンプルなホームページ | デザインや機能性は最低限で良い方向け |
情報発信用のホームページ | 制作会社(一般)、WordPress | 5ページ~ | 30万円~100万円 | ブログやお知らせなどの情報発信がしやすいように、CMS(WordPressなど)を導入したホームページ | 定期的な情報発信で集客したい方向け |
集客・売上アップ | 制作会社(一般)、ウェブ解析に強い制作会社 | 5ページ~ | 50万円~150万円 | SEO対策やウェブ広告の運用など、集客・売上アップのための施策を組み合わせたホームページ | デザインだけでなく、成果にこだわりたい方向け |
ブランディング | 制作会社(大手)、ブランディング会社 | 5ページ~ | 150万円~500万円以上 | 企業のブランドイメージ向上を目的とした、デザインやコンテンツにこだわったホームページ | 独自の世界観を表現したい方向け |
高度な機能を備えたサイト | システム開発会社 | – | 要問合せ | 会員管理、データベースとの連動、アクセス解析・レポーティング機能、各種連携など、さまざまな機能をサイトに付与 | 必要な機能に合わせて、様々な提案が受けられる |
自社で制作 | 無料ブログ、サーバー契約 | 制限なし | 月額1000円程度 | 無料のサービスを利用すれば、費用はかからない。レンタルサーバー、独自ドメインの取得で、月額利用料が必要 | WordPressのインストールには、サーバー、ドメインの費用がかかります。デザインは無料のテンプレート利用を想定 |
2.依頼先別ホームページ作成の費用相場
では、まず、依頼先別の費用相場について、それぞれの特徴、メリット・デメリットなどを詳しく解説しましょう。
2-1. フリーランス

- 費用相場: 10万円~50万円
- 特徴: 制作会社に比べて費用が安い傾向がありますが、品質、納期、対応可能な業務範囲は、個人のスキルに依存するため、大きな差があります。戦略立案、アクセス解析などについては、あまり期待ができません。成果物についての責任の所在は、依頼前にしっかりと確認しておきましょう。また、連絡や進捗管理などは、依頼する側でコントロールする必要があります。
- メリット: 費用が安い。柔軟な対応を期待できる。直接やり取りができる。
- デメリット: 品質のばらつき、対応範囲の限定性、スケジュールの不確実性。連絡が取りにくい。
- こんな方におすすめ: とにかく費用を抑えたい方。作りたいイメージが固まっていて、的確に指示が出せる方。進捗の管理や確認を自分で行うことが出来る方。
- 注意点: スキル不足、納期遅れなどのトラブルが発生するリスクを想定しておく。連絡のつきやすさ、対応時間について、事前に確認しましょう。
2-2. 制作会社(格安)

- 費用相場:20万円~50万円
- 特徴: テンプレートの使用や、効率化された制作工程により、低価格でホームページを制作します。
- メリット: とにかく安価にホームページが作成できる。多くの場合、ホームページ公開までの期間が短い。
- デメリット: デザインの独自性は期待できず、他社とかぶることもあります。SEO対策やマーケティング支援などの付加サービスは限定的です。修正は対応が不可、もしくは回数制限を設けているケースがほとんどです。
- こんな方におすすめ: ウェブからの集客は、ほぼ想定していない。費用を最小限に抑えたい。テンプレート使用で十分と考える。
- 注意点: 他社との違い、独自性の表現は難しいでしょう。集客を見込んだホームページの制作を考える方には、不向きです。
2-3. 制作会社(一般)

- 費用相場: 50万円~150万円
- 特徴: ヒアリングに基づいたオリジナルデザイン、WordPressなどのCMSの導入、基本的なSEO対策が標準装備。多くの制作会社がこの価格帯に属しています。中規模程度の制作会社が多く、対応可能な業務範囲は、各社の得意分野により異なります。サービス内容を事前にしっかり確認することが必要です。ウェブ解析までは、標準装備としていない会社もありますので、特に、確認しておきましょう。
- メリット: 基本的なサービスを、標準装備していながら、デザインはオリジナル。競合との差別化を図ることが可能です。要望に沿ったホームページが期待できます。ウェブ解析などの知識をもったディレクターが、窓口となることで、提案の質を高めています。
- デメリット: 中長期的な戦略提案を行うには、会社としての力量に依存します。制作実績と得意分野は確認が必要です。機能を追加した場合は、追加料金がかかる場合があります。ウェブ解析に基づいた継続的な効果測定まで求める場合には、依頼する業務範囲について、どこまで制作費用に含まれ、どこからが別料金かを確認しましょう。
- こんな方におすすめ: 自社の強みを生かした、オリジナルなデザインのホームページを、WordPressなどのCMSを使って公開し、社内である程度の更新作業をしたい。また、SEO対策を意識した原稿の掲載を検討されている方。
- 注意点: ホームページ公開後に、どのように集客を行い、どのように目標を達成するかまではサポートされていないケースが多いです。制作前に、現状と目標を確認しておくとよいでしょう。
2-4. 制作会社(大手)

- 費用相場:150万円~500万円
- 特徴: 大企業や、有名なブランドのホームページ制作を数多く手掛ける制作会社です。ブランディングやマーケティング戦略から、対応することが可能です。高度な専門知識を持った人材を多く抱えているのが特長です。そのため、対応範囲が広く、かつクオリティも高いですが、その分、費用は高額になります。ウェブ解析やコンサルティングについても専門の部署、担当を設けているケースが大半です。
- メリット: 安心と信頼を期待できます。洗練されたデザインやブランドイメージを重視したホームページの制作が可能です。現状の課題と要望を丁寧にヒアリングし、様々な角度から、課題解決に向けた提案を受けられます。
- デメリット:価格と制作期間の他に、制作依頼の条件が設定されていることもあります。依頼の窓口は営業担当者になるケースが一般的ですが、窓口担当者にも専門知識や業界知識が求められることが多く、信頼感につながっています。公開までの工数が多く、制作には時間を要します。そのため、頻繁な更新には不向きです。
- こんな方におすすめ: ホームページ経由での、大幅な集客アップ、売上増加、ファンの獲得などを実現したい。企業のブランド価値を高め、会社の認知度を向上させたい。自社で対応する人的ソースが不足しており、業務そのものを任せたい。ウェブ経由での事業を、大幅に改善、成長させたい。
- 注意点: 自社の意向が反映された、ホームページのデザインにならないケースもあります。有名な制作会社へ頼むことで、ブランドイメージが優先され、ウェブ担当者、ホームページ担当者の想いが置き去りになることがあるからです。会社の決定により、やむを得ない部分があるとはいえ、依頼前には、複数の制作会社と、やりたいことや考えを、詳細まで伝える時間を作って比較検討されることが良いでしょう。
2-5. 制作会社(解析専門)

- 費用相場:60万円~(解析費用別)
- 特徴: データ分析と改善提案を得意とするウェブ解析に強い制作会社や、現状分析から戦略立案などのマーケティングを専門とする会社が、ここに含まれます。多くの企業では、制作後のサポートに重点が置かれていますが、事前の調査と、それに基づいた設計も得意としている会社が多く、公開後の早い段階で、目標達成できることを特徴としています。コンバージョンを、最大限に高めるホームページの制作や運用を求めている方には、うってつけの依頼先です。
- メリット: 徹底した現状分析と、データに基づいた改善提案で、効果的なウェブサイトの構築や運用を期待できます。また、最新情報と技術に基づいた的確な対応により、中長期で成果を維持できます。
- デメリット: 依頼金額の多くを、高度な現状分析費用が占めることがあります。ユーザー分析や競合分析は時間と専門知識が必要です。また、それに基づいた戦略を構築し、デザインを整え、ホームページを制作するまでの、ワンストップ対応には、多くの高度な技術者を必要とするからです。成果に直結するからこそ、高額な費用設定になるのです。
- こんな方におすすめ: 自社にマーケティング部門がなく、戦略構築から依頼したい。広告などに頼らない、中長期にわたる、本質的なウェブサイトの成長を目指す方
- 注意点: 制作、開発が主な業務ではない会社もあります。事前に確認しておきましょう。分析レポートを確認し、不明点を質問していく中で、信頼できる依頼先かどうか、判断を行うことをおすすめします。
2-6. CMS・ツール

- 費用相場:0円~5万円
- 特徴: ホームページ作成に必要な機能を備えた、CMSや、ツールを契約することで、比較的安価に、ホームページを作ることができます。初期費用と、月額の利用料金(サーバーやドメイン費用など)で管理・運用ができます。費用を抑えることができる分、ほとんどすべての作業を自身で行うことが求められます。サーバー、ドメインの他、必要に応じて、ウェブ解析ツールや、広告運用、効果測定、改善提案を別途、専門家に依頼する必要があります。その分の費用を見積もっておきましょう。
- メリット: 初期費用、維持費ともに、低価格です。また、ほとんどのサービスが、スマートフォンに対応しています。ノーコードで、デザインや、編集を行うことが可能です。公開や更新作業も容易です。独自ドメインの取得、設定ができるサービスが増えています。更新作業が多い場合には、他の方法より使い勝手が良いこともあります。
- デメリット: デザインは、用意されたテンプレートの中から選びますので、独自性を出すのが難しく、競合他社と似通ったデザインになりがちです。また、SEO対策や、集客についても、知識と施策が必要なことから、ただホームページを公開しただけでは、検索順位の上昇や、問い合わせの増加は期待できません。サーバーとドメインは、サービス提供会社と契約し、指定のサーバー以外では運用することが出来ません。そのため、サーバーやドメインの管理会社を、別の会社に切り替えることが、難しくなります。また、サービス終了した場合には、他のCMSやサーバーへ乗り換える必要が生じます。
- こんな方におすすめ: すでにドメインを取得している、独自ドメインを設定したい、サーバーを選びたい。テンプレート利用で構わない。HTMLやCSSなどの専門知識がないため、ウェブサイトのデザインやレイアウトにこだわりがなく、コンテンツの作成に注力したい。
- 注意点: あらかじめ用意されている機能以上の、独自性の高いデザイン、機能や、外部サービスとの連携を求めている方には向いていません。また、戦略的ウェブ制作や、データ分析までは期待できません。サポートは、ほとんどがマニュアル頼みか、メール、チャットなどになります。電話対応や、訪問による、直接的なサポートを求める方には、他のサービスや依頼先を推奨します。
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3.目的別ホームページ作成の費用相場
ここでは、ホームページ作成の目的別に、費用相場を解説します。あなたはどんなホームページを作りたいですか?
ホームページ制作でもっとも大切なことは「だれに」「なにを」届けるか?という点です。この点を制作前に社内でしっかりと話し合っておくと、よいホームページを作ることができます。
3-1. 名刺代わりのホームページ
- 費用相場: 10万円~30万円
- 依頼先: フリーランス、格安制作会社
- 特徴: 会社概要、事業内容、サービス内容、アクセスマップ、お問い合わせなど、必要最低限の情報掲載が、主な目的です。多くの場合、ウェブからの集客や問い合わせは、最初からあまり期待していません。
- メリット: 初期費用を大幅に抑えて、ホームページを公開できます。フリーランスや格安制作会社に依頼することで、短い納期で対応することも可能です。また、原稿や写真などの必要素材が揃っていることで、さらに、公開までのスケジュールを早めることができます。
- デメリット: テンプレート利用が多く、独自性の高いデザインにはなりません。そのため、企業やサービスのイメージアップや、競合との差別化は、あまり期待できません。ウェブ担当者や、管理者が不在のケースが多く、情報が古い、セキュリティが甘い、といった状況が放置されがちです。
- こんな方におすすめ: 個人事業を立ち上げたばかりで、実績や事例紹介の必要がなく、連絡先や、問合せ先をまとめた、シンプルなウェブサイトで十分な場合。キャンペーンや、頻繁な更新作業の発生しない業種。
3-2. 情報発信用のホームページ
- 費用相場: 30万円~100万円
- 依頼先: 中小規模のウェブ制作会社
- 特徴: サービスの詳細、特徴、料金など、基本的な情報に加えて、ブログやお知らせを通じて、積極的な情報発信を行い、見込み客を集めます。ウェブサイトはWordPressなどのCMSを使って、構築されることが多く、発注者が、ワープロ感覚で更新できることが特徴です。
- メリット: 外注しなくても、日常的な更新作業を行うことができます。また、戦略に基づき、キーワードを意識したブログの更新を地道に続けることで、安定した検索流入を確保することが可能になります。ブログ記事と、連動してSNSで記事を投稿することで、より多くの方へ情報提供ができるようになります。
- デメリット:ユーザーが使いやすいように設計されたCMSを利用したホームページの制作には、それなりのコストがかかります。また、制作を発注するだけでは、ホームページの更新や、情報発信を円滑に行えません。ユーザー側の協力と、日々の情報収集が必要不可欠となります。
- こんな方におすすめ: 専門性の高い情報、独自性の強い情報を発信して、中長期にわたる企業のファンを増やしたい。他社との差別化をはかりたい。顧客から寄せられた質問を公開して、新規顧客からの同様の質問に備えたい。サービスの変更点を一覧化してウェブで公開したい。
3-3. 集客・売上アップのためのホームページ
- 費用相場: 50万円~150万円
- 依頼先: 中小規模のウェブ制作会社、ウェブ解析やマーケティングに強い制作会社
- 特徴: 市場調査、ユーザーニーズの吸い上げから、ウェブサイトの集客に力を入れている会社や、最新の技術を使ってウェブサイトへの流入増を図っている会社が得意としています。そのため、企画、立案、サイト設計において、ウェブ解析に基づく提案を受けることができます。また、サイト公開後の一定期間、効果測定の結果を元にした、改善提案まで含んでいることが多いです。また、広告を出すことが決まっている場合には、広告効果を最大化するための設計も行います。その場合は、制作の初期段階から、この点を明確に制作会社に伝える必要があります。
- メリット: 競合となる企業との差別化や、訴求方法で優位性を高めるホームページとなります。市場調査に基づいた企画、提案を受けられるため、最新の手法や成功事例を取り入れたホームページが期待できます。定期的なサポートが提供されている会社も多く、ウェブ担当者が不在の企業でも、一定期間、効果測定からウェブサイトの更新作業、改善作業などを行うことが出来ます。また、オプション対応にはなりますが、ウェブ広告などの、導入支援を提供している制作会社もあります。
- デメリット:最新の情報提供を受け、その指示や示唆を反映させていくことで、当初の予定にない費用が発生する場合があります。最新情報を取得するための研修や、セミナーへの参加は欠かせないため、高額な報酬の契約社員を雇うことに近い費用がかかります。また、ウェブ解析から改善まで、一定期間サポートを行い、ユーザーが希望すれば、サポートを更新、または契約を解除して、自社運用に切り替えるという方法を取る場合には、ウェブ解析やコンサルティングの契約が切れるまでに、担当者の育成や、ノウハウの継承まで行う必要があります。ウェブ担当者をつけて、ホームページの重要性についての意識を高めていけば、問題なく対処できるでしょう。
- こんな方におすすめ: SEO対策だけでは、競合との競争に勝つことが難しいと考えている。ウェブサイトからの集客が頭打ちで、次の対策を打ち出せないでいる。リスティング広告などの運用型広告のCPA(顧客獲得単価)が高騰してしまい、新たな集客を、広告以外で見つけたい。ユーザーの満足度を高め、かつコンバージョンにまでスムーズにつなげる方法を知りたい。アクセス解析の必要性は理解しているが、データを読み取り、ウェブサイトの改善まで進められる担当者が不在、または未経験である。自社にしかない強みがあるものの、うまく伝えられず、価格競争に巻き込まれてしまう。このような課題をお持ちの企業や店舗の経営者、ウェブ担当者の方におすすめです。
3-4. ブランディングのためのホームページ
- 費用相場: 150万円~500万円以上
- 依頼先: 大手のウェブ制作会社、ブランディングに特化した制作会社
- 特徴: 会社の経営理念やビジョンを言語化し、コンセプトを設計して、他社にはない独自の世界観を演出したホームページの制作を行います。会社によっては、制作前に社員に意識調査を行うこともあります。他社との差別化のために、写真、イラストなどの素材も新たに作成するケースがほとんどです。ブランドの構築には、ある程度の期間が必要になることを理解しておきましょう。
- メリット:洗練されたホームページは、顧客から良い印象を持たれます。他社との差別化を図りたい企業イメージを明確化させたい、現状よりもブランド価値を高め、ウェブ上での独自性を演出したい、という場合に向いています。大手の制作会社では、見込み客の獲得(リードジェネレーション)、見込み客の育成(リードナーチャリング)から、営業活動(セールス)、顧客の定着化(カスタマーサクセス)を支援する体制が整っている企業もあります。企業イメージが重要視される採用、IRに良い効果を期待できます。
- デメリット:制作には時間がかかり、担当するスタッフ以外にも、クリエイティブディレクター、アートディレクター、コピーライターなどの多くの人員を必要とします。広告などを使ったブランド力の浸透も行うケースがあるため、それに伴い、ウェブサイトの制作費以外に、広告費用も高額になります。ユーザーや取引先など、ホームページに関係するステークホルダーへの訴求方法、方向性で不一致があると、時間ばかりかかってしまうことになります。
- こんな方におすすめ: 現状よりも、会社の規模やイメージを高めたいと考えている、中堅以上の会社に、向いています。時間と費用をかけ、じっくりと企業イメージを浸透させていきたいと考える企業に適しています。BtoC(一般ユーザー向けの商材)で、かつ、大量生産が可能な業種にも適しています。
3-5. 高度な機能を備えたホームページ
- 費用相場: 要問合せ
- 依頼先:ウェブ制作会社、システム開発会社
- 特徴: 主に、ショッピングサイト(ECサイト)や、予約サイトなどで、外部サービスとの連携(API連携)、マッチング、決済、顧客管理システムや、在庫管理システム、基幹システムなどと連携させることで、機能や、使い勝手を高めることが出来ます。大規模なサイトや、コンテンツの数が多い場合にも、情報の整理を行う、検索機能を高めるといった、データ量の増加に対応できる作り込みをすることができます。ただし、公開後のシステムメンテナンス、トラブル発生時の対処も必要になることを知っておくことが重要です。また、ユーザーが個人情報やクレジットカードの番号などを登録する際には、悪意ある攻撃者からデータを盗まれないよう、常に最新の注意を払い、セキュリティを高める対策が必要です。制作後、どのようにシステムを保守していくかは、初期段階で十分に確認を取りましょう。場合によって、開発を依頼した会社に保守を任せる場合もあります。
- メリット: ウェブ上で、決済などを完結でき、商品などの販売機会を増やすことができるため、事業規模の拡大を、ダイレクトに後押しします。時間的制約も受けず、市場を全国、または海外に広げられることも大きなメリットです。事業によっては、申込者や登録者の管理システムとしても使うことができます。例えば、不動産情報サイト、求人情報サイトなどの大規模サイトでは、登録されている膨大な情報を、カテゴリーやタグを使って絞り込みを行い、データベースからユーザーが求める条件に合わせて、瞬時に結果を表示させることが可能です。これらの結果がすべて自動的に計算されて表示される、というような動きを実現するためにも、高度な技術を用いてサイトを構築しておく必要があります。ユーザーの情報を取り扱う際には、不正アクセスを狙った攻撃の的になりやすいので、万全の対策を取りましょう。
- デメリット: 決済機能を備える場合、制作会社とは別に、決済代行サービス会社との契約が必要です。ECサイト構築サービスを使うか、制作会社とサーバー会社の間に入り、決済などのシステム導入を依頼することになります。
- こんな方におすすめ: 商品やサービスの申込みから決済までをウェブで完結したい。会員制のサイトを構築したい。膨大なコンテンツをユーザーの操作で、簡単に見つけ出せるようにしたい。大規模なサイトを運用したい。
- 注意点: システム会社に依頼すれば、必ず安心ということはありません。技術的な精査、打ち合わせを入念に行いましょう。例えば、会員登録時に入力されたデータは、どこのデータベースに格納されているのか、個人情報を外部に渡さないためには、どんなシステムを組む必要があるのかなど、個人情報の取り扱いに関する法的知識、ルールとともに、個人情報をどのように安全に扱うのか、責任範囲を明確にしておきましょう。また、要件が固まってから依頼をすることも、重要なポイントです。顧客をウェブから集めて自社のサービスをどのように販売したいのかを、まずはウェブマーケターに相談する。その上で、浮かび上がった構想を実現するために、必要なシステムの構築を考えることも方法の一つです。こうすることで、目的達成の障害となっていた原因を取り除くことができます。
3-6. 自社で制作
- 費用相場: 月額1,000円程度
- 依頼先:レンタルサーバー会社
- 特徴: 最近では、専門知識がなくても、直感的に操作できるホームページ作成サービスが増えてきました。デザインのテンプレートを選び、ブロックを自由に配置して、テキストと画像を決まった位置に入れて、デザインするタイプのホームページであれば、ウェブの知識がほとんどなくても、作ることはできます。HTMLやCSSなどの、専門知識がないと難しい設定や調整は、ほとんど、自動的に行われます。ブログのようなCMS、データベースといった機能まで持つものもあります。公開までの作業は、すべて自社で行います。そのため、わからないことがあれば、すべて自社で調べなければいけません。サポートに問い合わせをしても、解決方法が、マニュアルを読むよう指示されることも多いため、自力で対応することがほとんどです。
- メリット: ホームページの維持費以外、初期費用、制作費はほとんど発生しません。
- デメリット: 写真、動画、テキストなどのコンテンツは自社で手配する必要があります。
- こんな方におすすめ: 写真の加工ができる。操作をマニュアルで確認し、不明な点はその都度、自力で調べることができる。テスト環境で試行錯誤することに時間を使える。制作例にあるような、決まったパターン、デザインで、過不足がないと感じられる。SEOを意識したコンテンツ作成の知識や、文章力がある。
- 注意点: ホームページの質は、提供する写真、動画、テキストなどで、大方が決まってしまいます。写真や動画は、予算をかけて外注することも検討しましょう。
4.どっちがいい?フリーランスとWeb制作会社
ここまで読まれた方は、「さて、フリーランスに依頼したらいいのか、制作会社がいいのか」悩まれているのではないでしょうか。
ここでは、両者の比較表を見ながら、メリット・デメリットを比べてみましょう。
4-1.フリーランス vs 制作会社 比較表
項目 | フリーランス | 制作会社 |
費用 | ○ 安い傾向 | △ 比較的高い |
品質 | △ 人によってばらつきが大きい | ○ 一定水準以上を期待できる |
対応範囲 | △ 限られる(専門分野外は対応不可 or 品質に懸念) | ○ 幅広い業務に対応可能(例:ウェブ制作、システム開発、ウェブ解析、広告運用、SEO、SNS運用) |
納期 | △ 遅延リスクあり | ○ スケジュール管理が徹底されている |
連絡 | △ 連絡が取りにくい場合あり(特に、個人や副業の場合) | ○ 窓口担当がいるため、基本、安定している |
信頼性 | △ 実績や評価を個人単位で確認する必要あり | ○ 会社の規模、実績など、信頼性を確認する多くの材料がある |
柔軟性 | ○ 個別の要望に柔軟に対応してもらえる可能性が高い | △ 組織だった対応のため、個別の要望に対応しにくい |
サポート | △ 公開後のサポートは期待できない場合が多い | ○ 長期的なサポートが期待できる(ただし、別途契約が必要な場合が多い) |
安心感 | △ スキルや実績は、個別に確認が必要で、手間がかかる | ○ 一般的にフリーランスよりは安心感がある |
4-2.フリーランスのメリット・デメリット
メリット
- 費用が安い: 制作会社に比べて、人件費やオフィスコストなどがかからないため、費用を抑えられる傾向にあります。
- 柔軟な対応: 個人のため、スケジュールや要望など、個別の事情に、柔軟に対応してもらえる可能性が高いです。
- 距離が近い: 場合によって、直接やり取りができるため、細かいニュアンスを伝えやすく、イメージの齟齬が発生しにくいと考えられます。
デメリット
- 品質にばらつきがある: スキルや実績は個人によって大きく異なるため、依頼前に、しっかりとした確認が必須です。
- 対応範囲が限られる: 得意分野以外の対応は難しかったり、対応できても品質が落ちたりする可能性があります。特に、ウェブ解析や、アクセス数を増やすための提案は、十分な経験がない方も多いです。
- 納期に不安がある: 他の案件との兼ね合いなどから、納期が遅れる可能性も考慮しておく必要があります。急ぎの場合には、あまりおすすめできません。
- 連絡が取りにくい場合がある: 日中は別の仕事をしているなどの理由で、業務時間外や、休日しか対応できない場合もあります。
- 公開後のサポートが期待できない場合が多い: フリーランスの場合、長期的なサポートを提供していないことがほとんどです。
- 急なトラブルへの対応が期待できない。契約期間後に連絡が取れなくなるケースもあります
4-3.制作会社のメリット・デメリット
メリット
- 品質が安定している: 社内に、一定の基準や、ガイドラインなどがあり、一定水準以上の品質を期待できます。
- 対応範囲が広い: デザイン、コーディング、システム開発、ウェブ解析、運用まで、ワンストップで対応できる会社がほとんどです。
- スケジュール管理が徹底: スケジュール通りに進行し、予定通りに納品される可能性が高いです。
- 連絡が取りやすい: 多くの制作会社には、窓口担当者がいます。
- 信頼性: 法人としての信頼性があります。事業の規模や、制作実績、会社の歴史、など、信頼性を判断する多くの情報を入手することができます
- 長期的なサポートを期待できる: 多くの場合、ホームページの公開後も、サポート(通常は別料金)を依頼することができます。
デメリット
- 費用が高い: 人件費、オフィスコストなどがかかるため、フリーランスに比べて費用が高くなる傾向があります。
- 柔軟性に欠ける: 会社組織として対応するため、フリーランスほどの柔軟な対応は期待できない場合があります。また、公開後の更新作業などについては、その都度、費用が発生したり、対応まで時間がかかるケースもあります。
- 担当者によって、対応に差が出る。制作会社は、担当ガチャと呼ばれることがあるくらい、担当者によって、品質や対応に差が出ます。これは、実際に依頼するまで、明確になりません。依頼前には、これまでの制作実績や、スタッフの経歴などをしっかりと確認することが大切です。
4-4.こんな場合はフリーランスがおすすめ

- とにかく費用を抑えたい
- 依頼したい業務内容が明確かつ限定的である
- 特定のスキルを持ったフリーランスと、すでに面識がある
- 納期に余裕がある
- 自身で情報収集して、対応する手間を惜しまない
4-5.こんな場合は制作会社がおすすめ

- 品質や信頼性を重視する
- ウェブ解析を含めた提案や、戦略立案などの対応を求めている
- 複数の業務(例:デザイン、コーディング、システム開発、ウェブ解析など)をまとめて依頼したい
- 予算に余裕がある
- 中長期でのサイト運用を依頼したい
- 自社に専門知識を持つ人材がいない、または不足している
- 担当者の能力や対応に当たり外れがあることは、避けたい。
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5.【見積もり検討に便利】ホームページ作成費用の内訳と相場
ここでは、ホームページ制作の見積もりに含まれる、一般的な項目について解説します。
ホームページ制作の見積もりには、主に以下の項目が含まれます。
項目 | 内容 | 費用相場 | 備考 |
ディレクション費 | ホームページの企画、構成、進行管理などにかかる費用 | 5万円~30万円 | 制作会社によっては、最初の段階でヒアリングを兼ねた、企画・構成案を作成することもあります。その場合は、制作費用と別途請求のケースが一般的です |
デザイン費 | ホームページのデザイン制作にかかる費用 | 10万円~50万円 | オリジナルデザインかテンプレート使用か、トップページと下層ページのデザインをどこまで作り込むかなどにより費用が大きく異なります。 |
コーディング費 | デザインに基づいて、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を用いてウェブページを作成する費用 | 1ページあたり1万円~5万円 | ページ数や、使用する技術、レスポンシブ対応の有無などによって費用が異なります。 |
システム開発費 | WordPressなどのCMSの導入、カスタマイズ、その他必要な機能を開発する費用(問い合わせフォーム、ショッピングカート、予約システムなど) | 5万円~50万円以上 | システムの複雑さ、導入する機能の数によって費用が大きく変わります。ECサイト、マッチングサイト、独自性の高いサイトではさらに高額になります。 |
コンテンツ制作費 | ホームページに掲載する文章、画像、動画などのコンテンツを作成する費用(ライティング費、素材費) | 1ページあたり1万円~5万円 | プロのライターやカメラマンに依頼するかどうかで費用が大きく変わります。修正の回数による金額の変動の有無は、先に確認しておくと安心です。 |
素材提供費 | 上記を行うにあたり、商品やサービスに関する説明文、ロゴなどの電子データ、写真やイラスト、各種書類など | 原則として依頼者側で用意 | 依頼者側が用意できない場合、その項目に応じた制作費用がかかります。また、ウェブ解析を行う場合には、Googleアカウント、解析ツールのデータなど、ログイン情報が求められます |
SEO対策費 | 検索エンジンで上位表示させるための対策にかかる費用 | 5万円~30万円 | キーワード選定、内部対策、コンテンツ制作など、対策内容によって費用が異なります。 |
保守・運用費 | ホームページの公開後のサーバー・ドメイン管理、コンテンツ更新、アクセス解析、トラブル対応などにかかる費用 | 月額5,000円~5万円 | サポート内容や更新頻度によって費用が異なります。サポート対応(受付)の時間帯も、事前に確認しておくとよいでしょう |
ウェブ解析費用 | Googleアナリティクスなどを使って、アクセス状況やユーザーの属性・行動パターンなどを調査し、課題の洗い出し、ホームページ改善を行う費用 | 別途見積もり | アクセス数や分析の深さなどによって費用は異なりますが、月額のレポート作成だけなら数万円。改善提案まで依頼すると、サイトの内容、戦略にもよりますが、10万を超える金額になります |
現状分析・戦略立案費用 | ホームページの目的を達成するための戦略を練り上げる費用。現状のウェブサイト、競合、ターゲットユーザーの分析に基づき、カスタマージャーニーマップを作成する | 別途見積もり | 依頼する内容、提供する情報の他、制作会社の規模によって費用は異なります。制作費用に戦略立案を含めている制作会社もあります。 |
5-1. ディレクション費

- 内容:
- プロジェクト全体の進行管理
- クライアントとの打ち合わせ
- ホームページの企画、構成、要件定義
- スケジュール管理、品質管理
- 費用相場: 5万円~30万円(制作費全体の10%~30%が目安)
- ポイント:
- ディレクション費は、制作会社の「司令塔」となるディレクターの人件費です。ホームページの規模が大きくなればなるほど、企画、進行管理に必要な工数が増えるため、費用も高額になります。専門性の高いディレクターは、企画、ウェブ解析、SEOなどの知識を駆使して、最適な提案を行います。そのような提案は、人件費に反映されるため、高めの費用設定となります。
- 制作内容がほぼ決まっていて、制作部分のみを、フリーランスや、格安制作会社に依頼する場合は、ディレクション費は発生しないケースもあります。
- 一方で、ウェブ解析やコンサルティング、データ分析などを依頼する場合、戦略立案費などとして、ディレクション費とは別で、費用が計上される場合もあります。
5-2. デザイン費
- 内容:
- ホームページ全体のデザイン制作
- トップページ、下層ページのデザイン制作
- ロゴ、イラスト、アイコンなどの制作
- 費用相場: 10万円~50万円
- ポイント:
- オリジナルデザイン: ヒアリングや市場調査(競合、ユーザー)などを行い、コンセプト設計、トンマナ決めを行ったうえで、目的に最適化されたデザインを新規で作成する。
- テンプレート使用:時間的コストを抑え、安価にホームページが作れるが、デザインの独自性には欠け、他社サイトと似通った印象になりやすい。
- デザインの作り込み: トップページは、特に時間をかけて、作りこむケースが多いです。多くの下層ページは、トップページのデザインを踏襲しますが、下層ページのデザイン点数が多い場合や、特殊なページを設ける場合には、別見積もりとなることもあります。
- 昨今では、スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)は、ほぼ必須となっています。
- デザインの修正回数に制限が設けられていることが多いため、事前に確認しておきましょう。

5-3. コーディング費

- 内容:
- デザインデータに基づいて、HTML、CSS、JavaScriptなどを用いてウェブページを構築する作業
- CMS(WordPressなど)の導入、カスタマイズ
- 費用相場: 1ページあたり1万円~5万円
- ポイント:
- ページ数: ページ数が増えれば増えるほど、費用は高くなります。
- レスポンシブ対応: スマートフォン対応のためのコーディング費用が別途かかる場合があります。
- アニメーションや動きのある仕掛け: 動きのあるサイトは、ユーザーに強い印象を残すことが出来ますが、その分、追加費用が発生することが多いです。
- 内部SEO対策: 基本的なSEO対策(タイトルタグ、メタディスクリプションの設定など)は、コーディング費に含まれていることが多いですが、詳細な内部対策を行う場合には、別料金となることもあります。
5-4. システム開発費
- 内容:
- WordPressなどのCMSの導入、カスタマイズ
- 問い合わせフォーム、予約システム、ECサイトなどの機能実装
- データベース構築
- 費用相場: 5万円~50万円以上(機能、工数による)
- ポイント:
- 導入するシステムの種類や規模によって、費用が大きく変わります。CMSの中でも、WordPressは比較的安価に導入できますが、カスタマイズの内容によっては高額になります。ECサイトや、マッチングサイトなどの制作、予約システムや顧客管理システムの導入などでは、数百万円規模になることも少なくありません。
- 外部サービス(API)と連携する場合は、連携費用が別途かかる場合があります。例えば、予約システムとの連携、決済システムの導入、MAツール、SFAツール、CRMとの連携などがあげられます。
- オリジナルで開発するか、既存のサービスを活用するかでも費用は異なります。
- 設計に不備があると、トラブル発生の原因になります。過去に開発した案件の、その後を確認するとともに、修正対応についても事前に確認しておきましょう。
- 必要とされる技術的水準を満たしているか、外注先も含めて、事前に確認しておきましょう。

5-5. コンテンツ制作費(原稿作成・素材準備)

- 内容:
- ホームページに掲載する文章の作成(ライティング)
- 写真、イラスト、動画などの素材の手配
- ロゴ制作費用は、デザイン費に含まれていることも多いです。
- キャッチコピー、文章の作成には、別途費用が発生します。
- 必要に応じ、撮影費、取材費、交通費なども発生します
- 費用相場: 1ページあたり1万円~5万円
- ポイント:
- ライティング: SEOを意識したライティングを行う場合は、専門のライターに依頼するため、費用が高くなる傾向にあります。また、専門性の高い内容を、専門家に依頼する場合は、さらに高額になります。修正回数に応じて、費用が発生することがあるため、確認が必要です。
- 写真撮影: プロのカメラマンに依頼する場合は、撮影時間や写真の点数、写真の用途(媒体数)、カメラマンの経験などによって費用が異なります。交通費や、スタジオ利用料などが、別途かかることもあります。
- イラスト・動画制作: イラストや動画を制作会社に依頼する場合は、そのクオリティや長さ、本数によって費用が異なります。イラストは、制作するイラストレーターの知名度によって、動画は尺(長さ)によって費用が大きく変わるため、事前の確認が必須です。
- 備考:
- 原稿や、商品・サービスの写真は、依頼者側で用意するのが基本です。
5-6. 素材提供費
・内容
- 原稿作成: 各ページの説明や紹介文、キャッチコピーなどをプロのライターが作成します。専門性が高い内容や、SEOを意識した文章作成では、さらに追加費用が発生することが多いです。
- 写真撮影: 商品、サービス、外観などの写真をプロのカメラマンが撮影。撮影場所、時間などにより、スタジオ、モデル、交通費などが別途かかることがあります。
- イラスト・図表制作: サービスの流れや、メッセージを伝えるコンセプトを、イラストで作成する場合や、各種データなどを図表化し、より訴求力を高める効果を狙う場合に必要となります。制作内容、制作会社によって費用が異なります。
- 動画制作: ユーザーへの訴求力を高める目的で、写真、イラストなどより多くの情報を伝えることを狙い、動画を制作します。撮影から編集まで、必要となる業務全体を制作会社へ依頼する場合、費用は高額になります。また、費用は動画の尺(時間、長さ)によって変わります。
・費用相場
作業内容 | 費用の目安 | 補足 |
原稿作成費用 | 1文字あたり10円~50円程度 | SEO対策、専門性などを考慮すると、さらに高額になります |
写真撮影費用 | 1カットあたり5,000円~数万円程度 | 撮影に立ち会う場合、日当などの費用が発生することがあります。スタジオやモデルの手配でも費用が追加されます |
イラスト制作費用 | 1点あたり1万円~数十万円程度 | イラストのサイズ、テイスト、イラストレーターの知名度などによって変わります |
動画制作費用 | 1本あたり10万円~数百万円以上 | 動画の長さや編集の内容、本数などによって費用が大きく変わります |
素材調達費用 | 1点あたり数百円~数万円 | 画像・動画サイトなどで素材データを購入する場合の費用 |
・素材提供費を抑えるポイント
- 自社でできることの確認: 自社で原稿の作成、写真撮影を行うことで、費用を大幅に抑えることができます。提供した素材の修正費用が、どうなるかまでを制作会社に確認しておくと、より正確な費用を把握できます
- 素材を調達できるサイトの活用: フリー素材や有料素材を、必要に応じて使い分けましょう。ただし、他社との重複や、利用範囲、利用できる期間などに、十分に注意が必要です
- 目的を明確化: 作成する原稿は、誰に、何を、何のために伝えるのか、目的を明確化しましょう。制作会社へ意図を正確に伝えるために、詳細な現状分析を行うことが重要です
- ユーザーニーズに基づいた原稿の準備:どのようなユーザーに情報を届けたいか。検索結果で、自社のウェブサイトをクリックしてもらい、訪問したユーザーの課題解決につながる文章作成を心がけましょう。やみくもな品質向上は、作業負荷を高め、納期の遅延をも招きかねません
- 動画コンテンツの必要性の検討: YouTubeなど、動画コンテンツはユーザーへの訴求に有効な手段ですが、他の静止画、文字コンテンツよりも費用がかかります。導入の目的や費用対効果などを事前に検討し、本当に必要かどうかをウェブ解析などの専門家に相談するとよいでしょう
5-7. SEO対策費

- 内容:
- キーワード選定
- 内部対策(タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ、内部リンクなどの最適化)
- コンテンツSEO(SEOを意識したコンテンツ制作)
- 外部対策(被リンク獲得など、現在はあまり行われていません)
- 定期的な効果測定、および改善提案
- 費用相場: 5万円~30万円(対策内容による)
- ポイント:
- 基本的なSEO対策(タグの最適化など)は、制作費用に含まれていることが多いです。
- コンテンツSEO(ユーザーにとって価値のあるコンテンツを継続的に制作・発信する施策)は、別途費用がかかることが一般的です。
- 効果が出るまでに時間がかかるため、中長期的な視点で取り組む必要があります。
- 検索順位を保証するものではないことを理解しておく必要があります。
5-8. 保守・運用費
- 内容:
- サーバー、ドメインの管理
- CMSやプラグインのアップデート
- セキュリティ対策
- コンテンツの更新
- アクセス解析
- トラブル対応
- 費用相場: 月額5,000円~5万円(サポート内容による)
- ポイント:
- ホームページを安全かつ快適に運用するために、必要な費用です。
- 保守・運用を依頼することで、自社のリソースを他の業務に集中させることができます。
- 制作会社によって、サポート内容や費用が大きく異なります。
- 技術的な支援をどこまで行うかで、金額に大きな開きが生じます。
- 依頼前に、具体的なサポート内容と、費用を確認しましょう。

5-9. ウェブ解析費用

- 内容:
- Googleアナリティクスなどの解析ツールを用いたアクセス状況の確認、課題の発見
- ヒートマップツールを用いた、ユーザー行動の分析
- 上記に基づいた、ウェブサイトの改善提案、効果測定
- 費用相場: 依頼内容により、個別見積もりが一般的
- ポイント:
- どこまでの作業を依頼するかで、費用が異なります。
- 初期設定のみ(タグの設置、基本的な設定など)
- 初期設定 + 定期レポート
- 初期設定 + 定期レポート + 改善提案 + 効果測定
- 上記内容に加え、他のマーケティング施策との連動を視野に入れた戦略立案、実行支援
- 制作の設計段階では、ウェブ解析による、事前の現状分析が欠かせません。そのため、ヒアリングとともに、初期費用に含まれているのか、別料金なのかを、最初に確認しましょう
- ウェブサイトの現状や目的に合わせて、最適な分析プランを提案してもらいましょう。
- どこまでの作業を依頼するかで、費用が異なります。
5-10. 現状分析・戦略立案費用
- 内容:
- 現状のウェブサイトのアクセス状況の分析、競合調査、市場調査などを基に、強みや訴求ポイントの洗い出しを行います。その上で、ターゲットユーザーに、どのようなサイトが適しているか判断します。
- 費用相場: 依頼内容により、個別見積もりが一般的
- ポイント:
- ホームページの公開後、大きな成果を達成できている会社では、公開前に、多くの時間と費用を割いて、ウェブサイト経由の集客に向けた現状分析を行い、戦略立案を入念に練り上げています。現状のビジネスモデルや事業戦略に合わせ、費用対効果が高まるよう、依頼範囲を見極めましょう。
- デザインの修正や、ウェブサイトの改修、SEO対策だけでは、成果を得ることが難しくなっている近年、データ分析に基づいた「戦略立案」と、成果が出るまでの「中長期にわたるサポート」が、重要視されています。これらは、ホームページが完成して公開した後も必要になります。
- 公開後、競合の動向も視野に入れ、成果の推移を観察しながら、修正を繰り返す際には、現状分析、戦略立案からやり直す方が、費用対効果が高くなる場合があります。

6.ホームページ作成後にかかる運営費用の相場
ホームページは、公開して終わりではなく、適切な運用・保守が必要です。ここでは、ホームページの公開後にかかる、一般的な費用について解説します。
6-1. サーバー費用

- 概要: ホームページをインターネット上に公開するためには、ウェブサーバーが必要です。サーバーを自社で保有・管理することもできますが、多くの場合はレンタルサーバーを利用します。
- 費用相場:
- 共有サーバー: 月額数百円~数千円
- 専用サーバー: 月額数万円~数十万円
- クラウドサーバー: 従量課金制(利用量に応じて課金)
- ポイント:
- 共有サーバー: 1台のサーバーを複数ユーザーで共有するため、費用を抑えられますが、他のユーザーの影響を受けやすいというデメリットもあります。また、WordPressなどのCMSを、後から導入できないケースもあります。
- 専用サーバー: 1台のサーバーを専有できるため、安定性が高く、自由度も高いですが、費用は高額になります。
- クラウドサーバー: サーバーのスペックを、自由に設定できるサービスです。アクセス数や必要な機能、容量に合わせて、柔軟にプラン変更ができますが、リソースを自分で判断して、契約・管理する必要があります。
- サーバー費用は、提供会社やプランによって大きく異なります。ホームページの規模、アクセス数、必要な機能などを考慮して、適切なサーバーを選びましょう。
6-2. ドメイン費用

- 概要: ドメインとは、www.example.com のような、インターネット上の住所にあたるもので、独自ドメインを取得することで、企業やサービスの信頼性向上、ブランディングなどの効果が期待できます。
- 費用相場: 年額数百円~数千円
- ポイント:
- ドメインの種類(.com, .net, .jp, .co.jp など)によって、費用が異なります。
- ドメイン名は早い者勝ちです。
6-3. 保守管理費

- 概要: ホームページの安全かつ安定した運用のために、定期的なメンテナンスやセキュリティ対策、トラブル対応などを行うための費用です。制作会社や、保守会社と契約するのが一般的です。
- 費用相場: 月額5,000円~5万円
- 作業内容例:
- セキュリティ対策: 不正アクセス、ウイルス感染などのリスクに備え、常に最新の対策を行う
- バージョンアップ: セキュリティの脆弱性対応、最新機能への対応や表示速度の改善
- バックアップ: データの消失を防ぐため、定期的にバックアップを取る
- 障害対応: サーバーダウンや、システムエラーなどが発生した際に、対応し、復旧までを行う
- 更新代行: ユーザーから依頼を受けて、簡易な修正、変更を行う
- ポイント:
- 依頼する会社によって、サービス内容は異なります。事前に具体的な作業内容を確認しておきましょう。
- 自社で対応できる作業は、自社で行うことで、費用を抑えられる場合があります。
6-4. コンテンツ更新費

- 概要: ホームページのコンテンツ(テキスト、画像、動画など)を更新する際に発生する費用です。
- 費用相場: 1ページあたり数千円~数万円(更新内容による)
- 作業内容例:
- テキストの修正: 誤字脱字の修正、情報の更新、文章の追加など
- 画像の差し替え、追加: 新しい商品画像の追加、画像のトリミングなど
- 動画の追加、更新
- ページの追加、削除
- ポイント:
- WordPressなどのCMSを導入することで、自社で、更新作業を行うことも可能ですが、デザインの調整など、専門知識が必要な場合や、WordPressに不具合が生じ、更新作業ができなくなることもあります。
- 自社で対応できる作業と、制作会社に依頼する作業を明確に区別しておきましょう。
- 更新頻度や、内容に応じて、費用は大きく変わります。
6-5. ウェブ解析費用

- 概要: Googleアナリティクスなどの解析ツールを用いて、ホームページのアクセス状況や、ユーザーの行動を分析し、課題の発見、改善提案、効果測定を行うための費用です。
- 費用相場: 月額数万円~数十万円(依頼内容による)
- 作業内容例:
- アクセス解析ツールの導入、初期設定
- 定期的なアクセス状況のレポート作成
- 課題の発見、改善提案
- 改善施策の実行支援
- 効果測定
- コンサルティング
- ポイント:
- ウェブ解析を専門とする会社や、コンサルティング会社に依頼するのが一般的です。
- データ分析に基づいて、ホームページの改善を行うことで、コンバージョン率の向上など、成果につなげることができます。
- レポートの内容、改善提案の具体性、対応範囲などを、事前に確認しておきましょう。
- より具体的で、実用的な提案を行うには、高度な分析と、現状の理解が必要になります。そのため、コンサルタントと直接面談して、助言を受ける場合は、面談相手のスキルによって費用が大きく変わります。
6-6. 広告運用費

- 概要: リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告などの、ウェブ広告の運用にかかる費用です。
- 費用相場:
- 広告費: 広告の種類、出稿量によって異なります(例:クリック単価、インプレッション単価など)。
- 運用代行手数料: 広告費の10%~20%程度が一般的(代行会社によって異なる)。
- 作業内容例:
- キーワード選定
- 広告文の作成
- 入札単価の調整
- 効果測定
- レポート作成
- ポイント:
- 広告代理店や、運用代行会社に依頼するのが一般的です。
- 広告費に加えて、運用代行手数料がかかります。
- 広告効果を最大化するためには、専門知識と経験が必要です。
- ウェブ解析と連携して運用すると、より、効果的です。
6-7. SEO対策費

- 概要: 検索エンジンで上位表示させるための、様々な対策を継続的に行う費用です。
- 費用相場: 月額数万円~数十万円以上(対策内容、依頼先による)
- 作業内容例:
- キーワード調査
- 内部対策(タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ、内部リンクなどの最適化)
- 外部対策(被リンクの獲得など。ただし、作為的な被リンク獲得は、現在、Googleに評価されません。過去、主流だった施策ですが、効果が薄いため、十分な説明と確認が必要です。)
- コンテンツ制作(SEOを意識した記事作成など)
- 効果測定、改善提案
- ポイント:
- SEO対策は、効果が出るまでに時間がかかります。そのため、多くの場合、中長期契約になります。
- 依頼内容が多岐に渡るため、具体的な作業内容と、費用を明確に確認することが重要です。
- 制作、開発の段階から、SEOを意識して構築することで、より大きな効果を得られます。ウェブ解析による現状分析から、集客やコンバージョンに強いホームページにリニューアルする場合には、外注する範囲にもよりますが、年単位の契約になることがあります。
- ユーザーにとって有益なコンテンツを作成する、という視点を忘れずにいましょう。
6-8. 人件費

- 概要: ホームページの運営を社内で行う場合、担当者の人件費が発生します。
- 費用相場: 月額数万円~数十万円(業務内容、作業時間、担当者のスキルによる)
- 業務内容例:
- コンテンツの更新
- アクセス解析
- SEO対策
- 広告運用
- 効果測定
- SNS運用
- ポイント:
- 担当者の業務内容や、作業時間を明確にする必要があります。
- 担当者には、ウェブサイトの運用に関する、一定の知識とスキルが求められます。教育が必要な場合は、研修や書籍の購入などに、追加費用がかかります。
- 専任の担当者を置くことが難しい場合は、外部の専門家に依頼することも検討しましょう。
7.ホームページ作りはなぜ高い!? 費用を抑えるためのコツ
ここでは、ホームページの制作費用が高くなる理由を説明し、そして、制作費用を抑えるための具体的な方法を提示します。
7-1. ホームページ制作費用が高額になる理由
ホームページは、企業やお店にとって、今や無くてはならない存在です。しかし、いざ、制作を検討する段階になると、その費用に驚かれるかもしれません。まずは、ホームページ制作の費用が、高額になる理由を見ていきます。
①ホームページはオーダーメイドだから
ホームページの制作は、既製品の購入とは異なり、多くの場合、ユーザーごとの要望に合わせて作る、オーダーメイド品です。
ヒアリングを基に、戦略を練り、ユーザーの業種やサービス、目的に合わせて、最適なデザイン、コンテンツを作成します。
また、必要なシステムを、WordPressで制作するのか、パッケージソフトを利用するのか、1からプログラム開発するのかによって費用が変わります。
②専門知識を有する、技術者による作業
ホームページの制作には、以下のような、様々な専門分野の知識や、技術が求められます。
- ウェブ解析士:現状分析に基づき、戦略提案を行う
- ウェブディレクター: 営業的な業務の他、プロジェクトを統括、管理
- ウェブデザイナー: デザインソフトを駆使して、ウェブサイトのデザインを作成
- マークアップエンジニア(コーダー):ウェブブラウザーに、正しく表示されるように、適切なマークアップを行う。主に、HTML、CSSの他、Java、PHPなどの言語を用いてコーディングする。
- プログラマー(システムエンジニア): ホームページに、予約システム、販売システムなどを導入する場合に必要となる。
上記の職種以外に、コンテンツ制作を専門とするコピーライターや、SEO対策、ウェブ広告出稿などを行うウェブマーケターもいます。これだけ多くの専門家が関わることで、費用が高くなります。
③多くの作業工程と時間が必要
ホームページは、以下の流れで制作されます。
- ヒアリング、現状分析: ウェブサイト作成の目的、ターゲットユーザーの確認などを行います。場合によっては、テストサイトで、簡易的な効果測定を実施するケースもあります
- 戦略立案: ヒアリングや、データ分析で明確になった現状、および目標を踏まえて、マーケティング戦略に基づいた改善案、具体的なウェブ戦略を提案します。
- 企画、構成: ウェブサイトの構成を設計します。ターゲットユーザーに最適な設計を行います。また、ここまでの作業に基づき、必要なページや機能を洗い出します
- デザイン: ワイヤーフレームを基に、全体のデザインを行います。ユーザーにとって見やすく、操作しやすいホームページにするための、重要な作業です。
- コーディング: デザインを基に、HTML/CSS/JavaScriptを用いて、コードに落とし込みます
- システム開発: WordPressなどのCMSをインストールし、テーマなどの設定を行います。その他、ウェブサイトに、問い合わせフォーム、商品の購入、会員限定ページへのログインなど、高度な機能を導入するケースもあります
- 検証、修正: ブラウザーでの表示確認、問い合わせなどのテストを行います
- 納品(公開): データを、ウェブサーバーへアップロードします。その後、効果測定とアクセス解析を実施します。
これらの各工程には、専門的な知識が必要で、多くの工数がかかります。一つひとつ、丁寧に作業を行うことで、多くの人件費がかかっています。
また、見積もりにあたっては、トラブル発生や、その他の事象で、作業が想定通りに進まなかった時のために、余裕をもったスケジュールと予算が組まれています。
④トラブル対応にも、制作会社のサポートが必要
ホームページは、一度公開したら終わりではありません。
サーバーや、ドメインの保守・管理の他、エラー発生時には、その都度、対処が必要となります。
ユーザーの中には、不測の事態に対して、十分な対策を準備できるケースは少なく、ウェブサイトでエラーが発生するたびに、費用を支払い、専門家に調査や、修正を依頼する必要があります。
こうした依頼に迅速に対応する制作会社は、トラブル対応専門のスタッフを雇用して、不測の事態に備えています。これも、ウェブ制作の費用を押し上げる要因となっています。
⑤技術は日々進歩し、対応のための費用が発生
ITの世界では、日々、新しい技術が開発され、それに対応する必要があります。
- ブラウザー(Internet Explorer、Firefox、Chrome、Safari、Edgeなど)
- OS(Windows、mac OS、iOS、Androidなど)
- デバイス(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)
上記のように、ユーザーが、ウェブサイトを閲覧する環境は、多岐にわたります。
そのため、表示のチェックや、各ブラウザーの最新バージョンへの対応を行う必要があります。
その他、セキュリティー対策や、不正アクセスの監視も必要です。
ウェブサイトを取り巻く、こうした、変わりゆく状況に対応するための作業は、すべて費用(主に人件費)として、見積もりに組み込まれることになります。
7-2. ホームページの制作費用を抑える5つの方法
①目的を明確にする
ホームページで、どのような成果を実現したいのか。ターゲットとする客層を絞り込むほど、企画の精度が高まります。結果として、想定外のコスト削減が期待できます。
②自社でできることを把握する
営業資料のデータや、すでに使っているロゴなど、何が、どのように流用できるのかを確認し、提供しましょう。
③依頼内容を明確にする
ヒアリングの前に、達成したい成果に基づき、具体的なホームページの構成(ページの種類、内容、数)、システムの有無など、イメージを共有しましょう。その際には、必須の項目、そうでない項目、さらに項目に優先順位をつけると、打ち合わせを円滑に行えます。また、その際には、「ユーザーはホームページのどこを見て、どのように考え、どのように行動して、成果に至るのか」を示す、ペルソナとカスタマージャーニーマップがあると、より伝わりやすくなります。
④複数の制作会社を比較検討する
複数社の特徴や、得意分野、連絡対応などから、どこが自社とって最適な依頼先か、比較して決めましょう。ウェブサイトの評価ポイントは、実に、多く存在します。その中から、依頼内容に合わせて、複数の制作会社から見積もりを取り、提案内容と費用を検討しましょう。その際、相見積もりであることを伝えるのを忘れないで下さい。相見積もりである旨を伝えなかった場合、他社との比較検討を行っていると認識せず、先方が高く見積もる(多くの利益を乗せた見積書を作る)ことがあります。比較するポイントは、「自社が依頼する内容、項目がいくらか」「サポート内容、範囲」「誰が制作を行い、誰が責任者か」などです。これらの確認をしっかりと行えば、目的を共にできる制作会社を絞り込めます。
⑤助成金・補助金(IT導入補助金)を活用する
国や自治体が提供する助成金や補助金を活用することで、費用負担を軽減できる場合があります。申請や受給の要件については、各自治体のウェブサイトなどで確認を行なって下さい。また、制作会社の担当者が、各種助成金について、知識や経験を備えているか否かを確認しておくことも有益です。
7-3. ホームページで、費用対効果を高める4つのポイント
①目的を最優先に考える
ホームページ制作は、高機能であるほど良い、たくさんの方が訪れればよい、綺麗なデザインであれば、必ず反応が得られるわけではありません。例えば、企業向けのサービスを提供する会社のホームページで、問合せを増やしたい場合には、業界の専門用語をなるべく避け、ウェブ解析の結果から、検索ユーザーの求める情報を中心に掲載し、問合せへの障壁となるであろう不安、疑問を取り除くためのQ&Aを公開して、ユーザーが理解しやすい構成にすると、使いやすく、親切な印象をユーザーに感じてもらえるサイトになり、費用対効果を高められます。このように、それぞれのホームページには、公開する目的が必ずあります。ホームページに訪れるユーザーの気持ちに立って考えることで、成果のあがるホームページを、必ず作ることが出来ます。この部分は、当初のヒアリングや現状分析を基に、ユーザーに共感する部分の多い担当者と一緒に考えるようにすると、より費用対効果を高めることにつながります。
②データ分析に基づいた意思決定
多くの場合、新しい製品やサービスは、試行錯誤を重ねた上で、磨かれていきます。仮説と検証を繰り返して、結果的に顧客が求める内容へと、改善がなされるためです。そのため、主観ではなく、ユーザーが実際に反応した客観的なデータ分析に基づき、現状の課題や成果を、定量的に捉えることが欠かせません。そのためには、顧客や見込み客となるユーザー、競合となる他社を研究する必要があります。アクセス解析は、ただ、Googleアナリティクスのデータを見ているだけでは、顧客心理にまでは、たどり着けません。結果だけを見て判断するのではなく、「なぜ、こうなるのか?」「どんな要素があれば、次に進んでくれるのか」といった点までを考えながら改善提案を行うと、目標達成への流れが作れます。現状分析の結果、何を変えるか、どこを変えずに貫くかといった点まで想定して、ホームページに修正や改修を行い、成果へと繋げましょう。
③中長期での効果測定と、分析・改善
データ分析から示唆を得られるようになったら、次はその結果に基づき、中長期にわたって、ウェブサイトの改善を継続的に実施しましょう。ウェブ解析を行い、的確な判断ができる人材が、現状分析から効果測定、分析、改善までを一貫して担当することが望ましいです。経験と知識豊富なウェブ解析士に任せることで、御社の製品・サービスを、本当に必要としている人へ、ピンポイントで届けられるようになり、他社との競争で優位に立つことが可能になります。そして、中長期にわたって、効果測定、分析、改善を繰り返していくことで、ウェブサイトは、より強力な営業ツールへと育っていきます。闇雲な機能やコンテンツの改修ではなく、データ分析によって得られた「仮説」に基づいた改善策を「実行」し、実際のアクセス解析データからその施策の「検証」を行うという流れを踏むことによって、費用を抑えながら、効率的にコンバージョン数の向上につなげることが可能となります。
具体的な効果測定項目と活用方法の例
アクセス解析データを用いて、「狙ったキーワードで、自社サイトに訪問したユーザーは、何人(何組)で、どこからアクセスし、コンバージョンに至った、明確な要因は何か。逆に、コンバージョンに至らなかった理由」を明確にすることが重要です。そうすれば、目標とする数値との乖離も定量的に把握でき、効果的な改善を、ウェブサイトに的確に施せます。
以下、目標数値として用いられるケースが多い項目(指標)について説明します。
- ページビュー(PV)数
PV数だけを見ても、成果につながっているかは判断できません。問合せや購入といった、本来の目的を達成するために、どんな属性のユーザーがウェブサイトを訪問し、どのような遷移を辿っているかを分析しましょう。 - セッション数
特定の期間における、ユーザーのウェブサイト訪問数です。ユーザーがどのページを閲覧し、どのページで離脱したかを詳細に分析しましょう。ユーザー視点での分析を通じて、ウェブサイトの問題点を明らかにすることで、戦略的に改善を図れます。例えば、問合せフォームを通過しているユーザー数に対して、送信完了まで至った割合が低ければ、フォームに入力する項目を見直すなどの対策を行うと良いでしょう。 - ユーザー属性
ウェブサイト訪問ユーザーの属性を指します。自社がターゲットとするユーザー層と、実際にウェブサイトを訪れたユーザー層に、ずれがないか確認し、ウェブサイトのデザインや文章表現を調整しましょう。特に、最初に訪れたページと、最後に見たページ、およびウェブサイトの滞在時間や、閲覧ページ数は、重要な分析対象です。自社で設定した行動フローに沿って、ターゲットとするユーザー層が推移しているかを、検証しましょう。 - コンバージョン(CV)率
ウェブサイトを訪れたユーザーの中で、最終的な成果(問合せ、購入、資料請求など)に至った割合を示します。**集客(アクセス数)が増えたとしても、問合せなどの成果につながっていなければ、本来のウェブサイトを公開した目的を果たしたとは言えません。**そのため、コンバージョン率はとりわけ、注意深く分析すべきです。特に、直帰率(サイト訪問後、最初に開いたページだけを見て、他のページを閲覧せずに離脱したユーザーの割合)との相関関係に着目し、ユーザーニーズとウェブサイトの内容にずれが生じている兆候がないかを確認しましょう。場合によっては、現状分析からやり直して、ペルソナの設定、カスタマージャーニーマップの作成なども検討して下さい。
ここで取り上げた指標は、ほんの一例です。これらをどのように活用するかが、プロの腕の見せ所と言えます。現状分析を踏まえて、ウェブサイト経由で成果を出すには、ただ漠然と数値を追うだけでは、効果を実感できるウェブサイトにはなりません。当初の目的、目標を再確認したうえで、費用対効果を意識し、ビジネスを成功に導くための仮説・検証を、ぜひエル・タジェールへご相談ください。
8. ホームページ制作は、専門家に相談
これまでご説明したポイントを押さえ、経験豊富なプロに依頼することで、費用対効果の高いホームページを実現することができます。特に、
- ウェブ解析の専門家が在籍する
- データ分析に基づいた提案ができる
- 中長期でのサポートが見込める
といった点を、ホームページ制作会社選びでは、確認されることをお勧めします。
弊社、エル・タジェールには、ウェブ解析士が在籍しています。そのため、データ分析に基づく戦略的なウェブ制作が可能です。また、費用を抑えるコツで出てきたように、ユーザーの皆様それぞれで事情は異なるため、個別に最適化した提案によって、無駄な費用をかけずに、成果の上がるホームページを制作いたします。まず一度、ウェブ解析で、御社のウェブサイトを分析し、そこから見えてきた課題を解決する方法を、一緒に考えていきましょう。そして、制作から、運用、改善まで、中長期にわたるサポートを、ぜひ私たちエル・タジェールへお任せください
ホームページ制作なら
経験豊富でウェブ解析士が責任を持って制作する
WEB制作工房エル・タジェールにご相談ください
ご相談は無料です。お気軽にご連絡ください!
9.ホームページ制作を外注する際によくある質問
- Q: 制作会社はどのように選べば良いですか?
- A: 制作実績、得意分野、費用、担当者との相性などを総合的に判断して、自社に最適な制作会社を選びましょう。必ず、複数社から見積もり、提案を受けることを推奨します。
- Q: 制作期間はどれくらいですか?
- A: ホームページの規模や内容、依頼先によって異なりますが、一般的な企業サイトであれば、2~3ヶ月程度が目安です。ただし、これは、コンテンツ制作や、システム開発にかかる時間によって大きく前後します。また、お急ぎの場合には、公開できるまでの期間で、対応可能な範囲を確認しましょう。
- Q: 費用はいくらくらいですか?
- A: ホームページの種類、ページ数、機能、デザインなどによって費用は大きく異なります。本記事で紹介した費用相場を参考に、制作会社に見積もりを依頼してください。
- Q: 制作途中でデザインやコンテンツの変更はできますか?
- A: 多くの制作会社では、一定の範囲内であれば、デザインやコンテンツの変更に対応しています。ただし、大幅な変更は追加費用が発生する可能性がありますので、契約前に確認しておきましょう。また、変更が可能な時期(例:デザインの何校目まで。コーディング開始前まで、など)と回数(何回まで)についても、合わせて確認が必要です。対応可能な修正の範囲について、制作会社へ依頼すれば、ほとんどの場合、応じてくれるはずです。回数が無制限の会社もありますが、連絡手段や回数、対応可能時間などの確認が必要です。
- Q: ホームページ公開後のサポートはどうなっていますか?
- A: 制作会社によってサポート内容は異なります。一般的には、サーバー・ドメインの管理、システムの保守、コンテンツの更新などがサポート内容に含まれます。中には、アクセス解析レポートの提出や、ウェブ解析などを行うケースもあります。どこまでサポートを依頼したいかによって費用が変わるため、制作依頼の段階で、保守サポート内容を確認しましょう。