ホームページで集客できない9つの原因【SEO1級が解決策を公開】

ホームページで集客できない9つの原因【SEO1級が解決策を公開】

執筆者:宮崎真一(SEO検定1級・ウェブ解析士)

戦略的ウェブ制作工房「エル・タジェール」代表。データ分析に基づくWordPress制作とウェブマーケティング支援を専門とし、これまで50社以上のホームページ制作・改善を手がける。「作って終わり」ではない、成果につながるサイト制作をモットーとしています。 詳しく見る

はじめに

「ホームページを作ったのに問い合わせが全然来ない…」
「毎月お金をかけているのに売上につながらない…」

こんなお悩みを抱えていませんか?

私は戦略的ウェブ制作工房エル・タジェール代表の宮崎真一と申します。
SEO検定1級とウェブ解析士の資格を持ち、これまで数多くの企業様のホームページ改善をお手伝いしてきました。

実際に支援させていただいたクライアント様では、以下のような成果を上げています。

  • hide-aci工房様:CTAボタン最適化でクリック数20倍達成
  • 行政書士事務所様:サイト改善により滞在時間3.5倍、閲覧数5倍
  • 伊藤商店様:コンテンツ戦略でGoogle Discover採用20本以上

しかし、私自身も過去には「勘と経験」に頼った改善で多くの失敗を重ねてきました。その経験があるからこそ、今回は集客できないホームページの「本当の原因」と「具体的な解決策」をお伝えできます。

この記事では、9つの主要な原因と、それぞれに対する実践的な解決策を、実際の改善事例とデータを交えて詳しく解説いたします。

第1章:なぜ多くのホームページが集客できないのか?

「作って終わり」の現実

日本の中小企業の実に約7割のホームページが「作って終わり」状態になっています。制作会社に依頼して美しいサイトを作ったものの、その後の運用や改善が行われていないのが現実です。

データを見ない危険性

私自身の失敗談をお話しします。かつて私は、ウェブサイトの改善を「これくらいでいいだろう」という感覚で行っていました。結果は散々でした。時間とお金を無駄にし、クライアント様にもご迷惑をおかけしました。

この経験から学んだのは、「データに基づかない改善は改悪になる可能性が高い」ということです。

成功するホームページの条件

成功するホームページには共通点があります:

  1. 明確なターゲット設定
  2. データに基づく継続的な改善
  3. ユーザーの行動を促す導線設計
  4. 信頼性の高いコンテンツ
  5. 定期的な更新と最適化

では、具体的にどのような原因で集客できなくなってしまうのでしょうか。

第2章:集客できない9つの原因と解決策

原因1:ターゲットが曖昧

◆問題の詳細

「誰に向けたサイトなのか分からない」サイトは、結果的に誰にも刺さりません。ターゲットが曖昧だと、メッセージも曖昧になり、行動を促すことができません。

◆実例:hide-aci工房様の成功事例

hide-aci工房様は、生地販売・OEM製造・個人オーダーという3つの異なる事業を展開されています。リニューアル時に、それぞれのターゲットに応じたページ構成を作成した結果:

  • OEMページ:表示回数3.5倍、滞在時間2.25倍
  • 生地ページ:滞在時間3.75倍
  • 全体:継続的な高水準維持

◆解決策

  1. ペルソナ設定:具体的な顧客像を3-5パターン作成
  2. カスタマージャーニーマップ:顧客の行動プロセスを可視化
  3. メッセージの差別化:ターゲット別にコンテンツを最適化

原因2:SEO対策が不十分

◆問題の詳細

SEO対策なしでは、どんなに素晴らしいサイトを作っても人に見つけてもらえません。特に中小企業にとって、オーガニック検索からの流入は非常に重要です。

◆実例:Google Discover採用20本の戦略

伊藤商店様では、季節の野菜に関する記事を継続的に投稿することで、20本以上の記事がGoogle Discoverに採用されました。その結果:

  • 表示回数:6.68万回
  • クリック数:4,749回
  • CTR:7.1%(業界平均の約2倍)

◆解決策

  1. キーワード戦略:ターゲットが検索するキーワードの調査と選定
  2. コンテンツSEO:検索意図を満たす質の高いコンテンツ作成
  3. テクニカルSEO:サイト構造、表示速度の最適化
  4. 継続的な改善:順位変動を監視し、定期的にコンテンツを更新

原因3:サイト構造が分かりにくい

◆問題の詳細

ユーザーが迷子になってしまうサイトでは、離脱率が高くなります。情報の整理ができていない、導線が複雑などが主な原因です。

◆実例:行政書士事務所の劇的改善

ある行政書士事務所様では、下層ページのコンテンツ重複とデザインの問題を解決することで:

  • 平均滞在時間:3.5倍に向上
  • 表示回数:約5倍に増加

この改善は、デザイン4原則(近接・整列・反復・対比)の適用により実現しました。

◆解決策

  1. 情報アーキテクチャの整理:論理的で直感的なメニュー構造
  2. デザイン4原則の適用:視覚的に分かりやすいレイアウト
  3. パンくずリスト:ユーザーの現在位置を明確化
  4. 内部リンク最適化:関連ページへの適切な誘導

原因4:コンバージョンポイントが不明確

◆問題の詳細

「何をしてほしいのか」が不明確なサイトでは、ユーザーは行動を起こしません。問い合わせボタンが見つからない、何度もクリックが必要など、導線の問題が多く見られます。

◆実例:CTAボタン最適化で20倍の成果

hide-aci工房様では、CTAボタンのA/Bテストを実施した結果:

  • 3月:5クリック → 4月:100クリック(20倍!)
  • 5月:85クリック(高水準を維持)

この劇的な改善は、ボタンの配置、色、文言の最適化により実現しました。

◆解決策

  1. CTA最適化:目立つ位置、色、文言の設計
  2. フォーム簡素化:入力項目を最小限に削減
  3. 信頼要素の追加:お客様の声、実績数値の表示
  4. 複数の接触ポイント:電話、メール、チャットなど選択肢を提供

原因5:モバイル対応が不完全

◆問題の詳細

現在、ウェブサイトへのアクセスの70%以上がスマートフォンからです。モバイル対応が不十分だと、大部分のユーザーを逃してしまいます。

◆解決策

  1. レスポンシブデザイン:全デバイスで最適表示
  2. タップしやすいボタンサイズ:指で操作しやすい設計
  3. モバイルファーストの情報設計:スマホでの見やすさを優先
  4. AMP対応:高速表示でユーザー体験向上

原因6:ページ速度が遅い

◆問題の詳細

Googleの調査によると、ページ読み込み時間が3秒を超えると53%のユーザーが離脱します。速度の遅さは直接的に機会損失につながります。

◆解決策

  1. 画像最適化:WebP形式への変換、圧縮
  2. キャッシュ設定:CDN活用、ブラウザキャッシュ最適化
  3. 不要なプラグイン削除:WordPressの動作軽量化
  4. Core Web Vitals対応:Google推奨指標の改善

原因7:コンテンツが薄い・古い

◆問題の詳細

情報が古い、内容が薄いサイトは、ユーザーにも検索エンジンにも評価されません。「この会社は大丈夫?」という不安を与えてしまいます。

◆実例:継続的なコンテンツ更新の効果

伊藤商店様では、季節の野菜について定期的に記事を投稿することで、Google Discoverでの表示機会が継続的に増加。年間を通じて安定した流入を獲得しています。

◆解決策

  1. コンテンツカレンダー作成:計画的な更新スケジュール
  2. ユーザーのお悩み解決:Q&A、事例紹介の充実
  3. 最新情報の発信:業界動向、法改正などの情報提供
  4. 古いコンテンツの更新:定期的な情報の見直しと修正

原因8:信頼性の訴求が不足

◆問題の詳細

特にBtoBや高額商品・サービスでは、信頼性が購買決定の重要な要因となります。実績や専門性が伝わらないと、競合他社に流れてしまいます。

◆実例:三州ペイント様の信頼性構築

三州ペイント様では、以下の要素で信頼性を訴求:

  • 創業1995年(29年の実績)
  • 10年保証
  • 自社施工による一貫対応
  • 定期点検制度

これらの情報を分かりやすく整理することで、競合との差別化を実現しています。

◆解決策

  1. 実績の可視化:数値、期間、事例の具体的表示
  2. 資格・認定の表示:専門性を証明する要素
  3. お客様の声:実際の利用者からの評価
  4. 代表者情報の開示:顔写真、経歴、想いの共有

原因9:データ分析をしていない

◆問題の詳細

「何となく」や「勘」で改善を行っても、効果的な結果は得られません。データに基づかない施策は、時間とコストの無駄になる可能性が高いです。

◆私自身の失敗体験

冒頭でもお話ししましたが、私は過去にデータを見ずに「きっとこうすれば良くなるだろう」という推測で改善を行い、多くの失敗を経験しました。この経験から、データ分析の重要性を痛感し、ウェブ解析士の資格を取得しました。

◆解決策

  1. Google Analytics設定:基本的なアクセス解析の導入
  2. 目標設定:コンバージョン、エンゲージメント指標の定義
  3. 定期的な分析:月次レポートによる効果測定
  4. 仮説検証:A/Bテストによる科学的な改善

第3章:集客できるホームページに変える5つのステップ

ステップ1:現状分析

まず、現在のサイトの問題点を明確にしましょう。

無料で使えるチェックツール:

  • Google Analytics:アクセス状況の把握
  • Google Search Console:検索パフォーマンスの確認
  • PageSpeed Insights:ページ速度の測定
  • モバイルフレンドリーテスト:スマホ対応の確認

ステップ2:優先順位付け

すべてを一度に改善するのは現実的ではありません。ROI(投資対効果)の高い順に優先順位を付けましょう。

改善の優先順位(一般的な例):

  1. ページ速度改善(即効性あり)
  2. CTAボタン最適化(コスト低、効果大)
  3. モバイル対応(アクセスの70%以上)
  4. コンテンツ充実(中長期的効果)
  5. SEO対策(長期的だが持続効果大)

ステップ3:段階的実装

予算と時間に応じて、段階的に改善を進めましょう。

予算別改善プラン例:

月予算5万円以下:

  • コンテンツ更新(自社対応)
  • 画像最適化
  • CTAボタン改善

月予算10-20万円:

  • 上記 + SEO対策
  • アクセス解析設定
  • 月次改善提案

月予算20万円以上:

  • 上記 + 本格的リニューアル
  • システム連携
  • 広告運用

ステップ4:効果測定

改善施策の効果を数値で確認しましょう。

重要なKPI(主要業績指標):

  • アクセス数:Google Analyticsで測定
  • コンバージョン率:問い合わせ数÷アクセス数
  • 滞在時間:コンテンツの質を示す指標
  • 直帰率:サイトの使いやすさを示す指標

ステップ5:継続改善

一度改善したら終わりではありません。継続的なPDCAサイクルが重要です。

月次改善サイクル:

  1. Plan(計画):前月のデータ分析と改善仮説
  2. Do(実行):改善施策の実装
  3. Check(検証):効果測定と結果分析
  4. Action(改善):次月の改善計画策定

第4章:よくある質問と解答

Q1:予算が限られている場合の優先順位は?

A:まず「無料でできること」から始めましょう。

  1. Google Analytics・Search Console設定(無料)
  2. 既存コンテンツの見直し(人件費のみ)
  3. CTAボタンの位置・文言変更(低コスト)
  4. 画像の圧縮・最適化(無料ツール活用)

これらの施策だけでも、大幅な改善が期待できます。

Q2:効果が出るまでの期間は?

A:施策によって大きく異なります。

  • ページ速度改善:即効性(1-2週間)
  • CTAボタン最適化:短期(1ヶ月以内)
  • コンテンツ更新:中期(2-3ヶ月)
  • SEO対策:長期(3-6ヶ月以上)

hide-aci工房様のCTAボタン改善では、実施月に20倍の効果が現れました。一方、SEO対策は時間がかかりますが、長期的な効果が期待できます。

Q3:自社でできることと外注すべきことは?

A:以下を参考に判断してください。

自社で対応可能:

  • コンテンツ更新(ブログ記事など)
  • 画像・テキストの差し替え
  • SNS連携
  • お客様の声の収集

外注推奨:

  • テクニカルSEO対策
  • サイト構造の大幅変更
  • システム連携
  • 本格的なデザインリニューアル

判断基準:専門知識が必要か、時間対効果は適切か、を考慮しましょう。

Q4:競合他社のサイトと比べて劣っているように感じます

A:見た目だけで判断するのは危険です。

重要なのは「成果が出ているか」です。美しいデザインでも集客できていなければ意味がありません。まずは自社サイトのデータを分析し、改善点を明確にしましょう。

競合分析は重要ですが、「自社らしさ」を失わないことが大切です。

Q5:WordPress以外のシステムでも同様の改善は可能ですか?

A:はい、可能です。

今回紹介した9つの原因と解決策は、システムに関係なく適用できます。ただし、WordPressは改善のしやすさ、プラグインの豊富さなどで優位性があります。

システム変更を検討する場合は、移行コストと改善効果を慎重に比較検討してください。

継続的な成長のために

データドリブンアプローチの重要性

この記事でお伝えした9つの原因に共通するのは、「データに基づいた判断の重要性」です。

  • hide-aci工房様:データに基づくCTA改善で20倍の成果
  • 行政書士事務所様:構造改善で滞在時間3.5倍
  • 伊藤商店様:継続的なコンテンツ更新でGoogle Discover採用20本

これらの成果は、すべて「感覚」ではなく「データ」に基づいて実現されました。

「作って終わり」からの脱却

ホームページは「育てるもの」です。一度作ったら終わりではなく、継続的な改善が必要です。

エル・タジェールが考える理想的な関係:

  • 単発の依頼→継続的なパートナーシップ
  • 制作のみ→制作+運用+改善
  • 見た目重視→成果重視
  • 推測による判断→データに基づく判断

御社のデジタル成長パートナーとして

私たちエル・タジェールは、「作って終わり」の制作会社ではありません。**「御社のデジタル成長パートナー」**として、継続的にサイトの成果向上をサポートいたします。

エル・タジェールの特徴:

  • SEO検定1級×ウェブ解析士による専門的分析
  • 実例に基づく改善提案(理論だけではない)
  • 透明性の高い報告(効果測定結果を詳細に共有)
  • 予算に応じた柔軟な対応(段階的な改善プランも提案)

今すぐできる第一歩

この記事を読んだ今が、改善の絶好のタイミングです。

まずは以下から始めてみてください:

  1. Google Analyticsの確認(設置されているか、データは取れているか)
  2. スマホでの自社サイト確認(見やすいか、操作しやすいか)
  3. 競合他社サイトとの比較(何が違うか、どこが劣っているか)
  4. 問い合わせフォームの確認(分かりやすい位置にあるか、入力しやすいか)

無料相談のご案内

「うちのサイトはどこに問題があるのか分からない」 「改善したいけど、何から始めればいいか分からない」

そんな方のために、30分の無料相談をご用意しています。

無料相談でお話しできること:

  • 現在のサイトの問題点分析
  • 優先順位の高い改善点のご提案
  • 予算に応じた改善プランのご提案
  • 具体的な改善事例のご紹介

お気軽にお問い合わせください。一緒に「集客できるホームページ」を作り上げましょう。

エル・タジェールの実績あるコンテンツマーケティング戦略で、
あなたのビジネスの可能性を最大限に引き出します。

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現状分析と改善提案

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データに基づく最適な戦略

成果実現

継続的な改善で確実な成果

平日08:00-16:00 / お電話・メール・オンライン対応可能

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