ホームページ制作で騙された社長が語る5つの失敗パターン

ホームページ制作で騙された社長が語る5つの失敗パターン

執筆者:宮崎真一(SEO検定1級・ウェブ解析士)

戦略的ウェブ制作工房「エル・タジェール」代表。データ分析に基づくWordPress制作とウェブマーケティング支援を専門とし、これまで50社以上のホームページ制作・改善を手がける。「作って終わり」ではない、成果につながるサイト制作をモットーとしています。 詳しく見る

「ホームページを作ったのに、全然お客様が来ない…」
「制作会社に騙されて、高い授業料を払ってしまった…」

戦略的ウェブ制作工房エル・タジェールの宮崎です。ウェブ解析士として数多くの企業様のホームページを拝見してきましたが、残念ながらこのような声を聞くことが後を絶ちません。

実際に、当工房にご相談いただくお客様の約7割が「以前の制作会社で失敗した」という経験をお持ちです。中小企業や商店の皆様が、限られた予算の中で大切な投資をしたにも関わらず、期待した成果が得られずに悩んでいらっしゃるのです。

この記事では、私がこれまでに出会った「ホームページ制作の失敗事例」から、特に多い5つのパターンをご紹介します。同じような失敗を繰り返さないために、ぜひ最後までお読みください。きっと、あなたの会社のホームページ制作やリニューアルの参考になるはずです。

パターン1:「格安」に釣られて品質で泣く

「ホームページ制作5万円!」「格安でプロ仕様のサイトを!」

このような広告を見て飛びついてしまった美容院のA社長。確かに初期費用は安かったのですが、完成したサイトは想像以上にお粗末なものでした。

  • スマートフォンで見ると文字が小さくて読めない
  • ページの読み込みが異常に遅い
  • GoogleやYahooで検索しても全く表示されない
  • 問い合わせフォームが正常に動作しない

さらに悪いことに、ちょっとした修正を依頼すると「それは別料金です」と次々に追加費用を請求される始末。結局、最初の5万円だけでは何も完成せず、最終的に30万円以上支払うことになってしまいました。

なぜこの失敗が起こるのか

格安制作会社の多くは、テンプレートを使った大量生産方式を採用しています。個別のカスタマイズやSEO対策、スマートフォン対応などは「オプション」として別料金を設定しているのです。

また、格安で受注した案件には十分な時間をかけられないため、品質チェックが疎かになります。その結果、基本的な機能すら正常に動作しないサイトが納品されてしまうのです。

対策とチェックポイント

✓ 料金体系を詳しく確認する

  • 初期費用に何が含まれているのか
  • 追加料金が発生する条件は何か
  • スマートフォン対応やSEO基本設定は含まれているか

✓ 制作実績を確認する

  • 同業種での制作実績はあるか
  • 実際のサイトをスマートフォンで確認する
  • Google検索で実際に表示されるかチェックする

✓ サポート体制を確認する

  • 納品後のサポート期間と内容
  • 修正対応の範囲と料金
  • 緊急時の連絡手段

パターン2:「おまかせ」で期待と違うものが完成

地元で評判の良い印刷会社が「ホームページ制作も始めました」ということで依頼したB社長。「プロにおまかせしておけば安心」と思い、詳細な打ち合わせもそこそこに制作を依頼しました。

ところが、完成したサイトは期待とは全く違うものでした。

  • 会社の強みや特徴が全く伝わらない内容
  • 競合他社と見分けがつかない没個性的なデザイン
  • ターゲット顧客層とは全く異なる雰囲気
  • 重要な事業内容が抜け落ちている

修正を依頼しても「最初に承認いただいた内容です」と言われ、大幅な変更は追加料金が必要と告げられました。結局、妥協したサイトで運用することになり、集客効果は全く期待できない状態が続いています。

なぜこの失敗が起こるのか

制作会社の多くは、技術的なスキルはあっても、クライアントの業界やビジネスモデルについて深く理解していません。また、十分なヒアリングを行わずに「テンプレート的な質問」だけで制作を進めてしまうことが原因です。

さらに、「プロにおまかせ」という言葉に安心して、クライアント側も具体的な要望や目標を明確に伝えていないケースが多いのです。

対策とチェックポイント

✓ 詳細なヒアリングを求める

  • 事業内容や強みについて深く質問してくるか
  • 競合他社の分析を行っているか
  • ターゲット顧客について具体的に話し合うか

✓ 制作過程での確認機会を設ける

  • ワイヤーフレーム(設計図)での確認
  • デザインカンプでの確認
  • 各段階での修正可能回数の確認

✓ 業界理解度を確認する

  • 同業種での制作実績
  • 業界特有の法規制や商慣習の理解
  • 業界のトレンドや課題への理解度

パターン3:完成後のサポートが皆無

個人で活動しているフリーランスのデザイナーに依頼したC社長。制作期間中のレスポンスも早く、デザインセンスも良好で満足していました。

しかし、サイト公開から3ヶ月後に問題が発生しました。

  • サイトが突然表示されなくなった
  • 問い合わせフォームからメールが届かない
  • WordPressの更新方法が分からない
  • セキュリティの警告が表示される

制作者に連絡を取ろうとしましたが、電話は繋がらず、メールの返信もありません。SNSを確認すると「海外移住のため事業を休止」という投稿が…。

結局、他の業者に高額な復旧費用を支払って対応してもらうことになりました。

なぜこの失敗が起こるのか

個人事業主やフリーランスの場合、事業継続性に不安があります。また、制作時の契約で保守・サポートについて明確に取り決めていないケースが多いのです。

さらに、格安で受注した案件では、継続的なサポートまで含めた採算が取れないため、納品後のフォローが疎かになりがちです。

対策とチェックポイント

✓ サポート体制を書面で確認

  • サポート期間と内容の明記
  • 緊急時の対応体制
  • 定期的なメンテナンス内容

✓ 事業継続性の確認

  • 会社の設立年数と実績
  • 複数スタッフでの対応体制
  • 万が一の引き継ぎ体制

✓ 技術的な引き継ぎ資料

  • 管理画面のログイン情報
  • サーバー・ドメインの管理情報
  • カスタマイズ内容の詳細資料

パターン4:集客効果が全く出ない

「デザイン重視で格好良いサイトを作りたい」と大手制作会社に依頼したD社長。確かに見た目は美しく、訪問者からも「素敵なサイトですね」と褒められることが多くなりました。

しかし、肝心の集客効果は全く現れません。

  • アクセス数が月間100件程度で増えない
  • 問い合わせは月に1〜2件のみ
  • Google検索で全く上位表示されない
  • SNSでのシェアもほとんどない

制作会社に相談しても「デザインは完璧です。集客は別のマーケティング会社に相談してください」と言われ、追加でSEO対策費用を提案されました。

なぜこの失敗が起こるのか

多くの制作会社は「見た目の美しさ」に重点を置き、マーケティング視点が不足しています。また、以下のような基本的な集客要素が軽視されているのです。

  • ターゲット顧客のニーズ分析不足
  • 検索キーワードの調査不足
  • コンテンツの戦略性不足
  • アクセス解析の軽視

対策とチェックポイント

✓ マーケティング知識の確認

  • SEO対策の具体的な実施内容
  • ターゲット分析の手法
  • コンテンツマーケティングの理解度

✓ 数値目標の設定

  • アクセス数の目標設定
  • 問い合わせ数の目標設定
  • 定期的な効果測定の約束

✓ 集客施策の提案力

  • GoogleビジネスプロフィールやSNS連携
  • ブログ機能の活用提案
  • メールマーケティングとの連携

パターン5:運用コストが予想以上に高額

「初期費用20万円、月額管理費5,000円」という条件で制作を依頼したE社長。最初の1年間は予算通りでしたが、2年目から予想外の費用が次々と発生しました。

  • サーバー費用の値上げ(月5,000円→15,000円)
  • SSL証明書の更新費用(年間30,000円)
  • WordPress更新作業費(月10,000円)
  • 画像1枚の差し替えでも5,000円の作業費
  • バックアップサービス(月8,000円)

気がつくと月額費用が4万円を超え、年間で50万円近い運用費用を支払うことになってしまいました。

なぜこの失敗が起こるのか

制作会社の多くは、初期費用を安く見せるために、継続的な運用費用を細分化して提示します。また、技術的な専門用語を使って「必要不可欠」だと説明し、断りにくい状況を作り出します。

さらに、クライアント側も運用費用について詳しく確認せずに契約してしまうことが多いのです。

対策とチェックポイント

✓ 運用費用の詳細確認

  • 3年間の総額シミュレーション
  • 各項目の費用内訳と必要性
  • 値上げ条件と頻度

✓ 自社管理できる部分の確認

  • 簡単な更新作業の教育
  • サーバー・ドメインの直接契約
  • 必要最小限のサービス選択

✓ 複数業者での比較

  • 同等サービスでの他社見積もり
  • 市場相場の調査
  • 解約条件の確認

まとめ:失敗を避けるための5つのチェックポイント

これまで5つの失敗パターンをご紹介しましたが、これらの失敗を避けるために、以下のチェックポイントを必ず確認してください。

契約前の詳細確認

料金体系、サポート内容、制作範囲を書面で詳しく確認し、曖昧な部分は必ず質問する。

制作会社の実績と専門性

同業種での制作実績、マーケティング知識、事業継続性を総合的に判断する。

コミュニケーション重視

制作過程での確認機会を設け、要望や修正を適切に反映できる体制を確保する。

長期的な視点での判断

初期費用だけでなく、3年間の総コストと期待できる効果を天秤にかけて判断する。

数値による効果測定

アクセス解析を設置し、定期的に効果を測定できる環境を整える。

エル・タジェールのアプローチ

当工房では、これらの失敗パターンを踏まえ、以下のような「データドリブン」なアプローチでホームページ制作に取り組んでいます。

  • 徹底したヒアリング:業界理解と目標設定を重視
  • 透明な料金体系:追加費用なしの明確な見積もり
  • 継続的なサポート:制作後も伴走パートナーとして支援
  • 効果測定重視:ウェブ解析士による定期的な分析・改善提案
  • 適正価格の維持:品質と価格のバランスを重視

「作って終わり」ではなく、お客様のビジネス成長のパートナーとして、長期的な関係を築いていくことを大切にしています。

ホームページ制作での失敗は、単なる金銭的な損失だけでなく、ビジネスチャンスの機会損失にもつながります。この記事でご紹介した5つの失敗パターンを参考に、あなたの会社にとって最適なパートナーを見つけてください。

もし、ホームページ制作やリニューアルでお悩みでしたら、お気軽にエル・タジェールまでご相談ください。データに基づいた戦略的なアプローチで、あなたのビジネス成長をサポートいたします。

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